和裁について、製作の西陣織のインテリアミニ着物について書きます。

きものたがそで

和裁士のブログです。オリジナル作品やミニ着物Tagasodeについて。

誰でも着られる着物とは☆二部式着物や現代の着物について。

f:id:tagasode-japan:20160702162900j:plain

 

いつも、Tagasodeのミニ着物を主に作業している私ですが、

 

現在は、業務用の着物を試作中☆☆

料理屋で若い女の子が簡単に着ることができる着物を作ることになっています。

沢山作らなければいけないので、試行錯誤して完成させなければなりません。

ちなみに帯はいくつか試作品を作ってある程度完成済み。

これから着物を試作してゆきます。

 

★★簡単に着ることができる着物★★

 

着物にとってはある種一つのテーマではあるかもしれません。

このことについて私の考えを書いてみました。

着物と着付け

着物は、一般的に洋服より格式高いように思われがちのようです。(実際は関係ないのですが)その為か、現代では”美しく装う”ことが主流となっています。

 

着物を着ることが少ない今、美しく装うには、「着付け」という、もはや技術に近いものを身に付けなければ、着ることが出来ない時代となりました。

 

昔、私は、これをどうにかして誰でも着物を着ることが出来れば、着物がもっと世の中に浸透するのではないかと、まだ和裁を習いたての時に考えていました。

 

でも、それは今となっては、逆の考えですが(^-^)

 

おはしょりの存在

まず着物が難しいのは、普通の女着物は、丈が長く、おはしょりで調整できるような仕組みになっています。

メリットとしては、多少の身長差があっても着れること。

あとは、汚れや擦れで破れたりしても、仕立て直しができ、

永く着ることができます。

デメリットはやはり、時間の忙しない現代の生活には、毎日いちいち丈調整までして着ることは馴染まないのではないのでしょうか。それに比べて洋服は現代生活に合うように常に進化しています。

 

着物を誰でも着ることができるようにするには洋服のように解りやすくアレンジすればいいわけですが.....

 

誰でも着れる着物の仕組み

ひとつは、腰身上げです。

子供着物はまさにそのままですが、おはしょりを糸で留めてしまえばいいわけです。

ただ、問題は、同じ人が着る分にはいいですが、身長が違うと毎回身上げし直さなければなりません。

裁断などの必要がないので、手持ちの着物などにはぴったりの仕組みです。

 

ここで良く出来ているのが二部式着物です。作務衣のように上着とスカートにわかれています。

確かに上下をそれぞれ着てしまえばそれでOKなのです。

あとは、おはしょりの調整とスカート丈の調整が簡単にできれば誰でも着ることができます。

(衿抜きは長襦袢の衣紋抜きが重要と考えます)

 

ちなみに他にもいろんな工夫や細工のようなものをした着物を見かけたことがありますが、服として重要なのは、シンプルな作りであることだと思いますので省きます。

f:id:tagasode-japan:20160702181555j:plain

着物ファンには浸透しない二部式着物

こんなに簡単に着れるのに何故二部式着物やその他のアレンジされた着物が浸透しないのか....不思議ですよね☆☆

というのも、

時間が無いのに面倒な思いをしてでも着付けをして、

苦しい思いをしながらも帯をつけ、

汗だくになりながらも、夏を過ごし、

人目を気にしながらも、平然を装う難しさ....

 

大変な思いをして着物を着ているのです。

 

だからこそ、

身だしなみを気を付け、

姿勢を正し、

品とはどういうものか。。。。。

などと考えたり、

洋服で着飾るだけではわからない日本の誇らしい所を

着物から知りたい、と頑張るのではないでしょうか☆

 

ということで、昔、考えていた、着物が誰でも着られればイイ!!という考えもすっかり無くなってしまったわけです。

 

仕事着としての二部式着物や作り帯

といいましても、着物好きでない方や、着物に触れる機会の無かった若者にも

着物を着てもらわなければなりません。

仕事着ですから♪

このように、二部式着物や作り帯を必要としている方々も沢山いることには間違いありません。

着物パワーは素晴らしく、着物を着ているだけでも、その場の雰囲気は変わるものです。

それが必要とされているのです。

簡単に着物が着れるようになって、店舗やイベントでの着物の接客が増えことは素晴らしいことですね。

 

f:id:tagasode-japan:20160702181745j:plain

 

それでは、そのうちオリジナルで作りました、

名古屋帯の作り帯、角だし結びの作り帯の作り方もご紹介していこうと思いますので、

よろしくお願い致します★★

 

 

tagasode.ocnk.net