和裁について、製作の西陣織のインテリアミニ着物について書きます。
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きものたがそで

和裁士のブログです。オリジナル作品やミニ着物Tagasodeについて。

手縫いで糸が絡まる原因☆針を抜くとき絡まるのはなぜ?和裁の知識

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今日は手縫いの基本的なところをご紹介☆

皆さんは縫い終わって針をを抜くときに絡まって困っていませんか?

 

手縫いに慣れている方は、自然に身に付いているものだと思います。

 

私も、和裁を始めてから結構経っても絡まって困っていました。

 

最初は、和裁の行程を覚えるだけでも大変で、技術は数をこなしてなんとかなると思っていました。

 

ただ、絡まるのには原因があります。

 

手縫いがスムーズに、美しい動作になりますので、参考にして下さい。

 

 

手縫いで針を抜くときに、糸が絡まらないために大切なのは、

①針に通したときに糸のねじれをとっておく。

②糸を抜く方向

③糸を抜くとき、布をしわしわにすること

この3点が重要です。

プロは作業の効率を上げるために、自然にこの動作が身に付いています。

 

その理由と、手縫いの行程を写真で説明します。

 

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例として、写真は今から”うちあげ”を縫うところです。

まずは、まち針を打ちます。

手縫いで最も大切なのは、布同士の釣り合いですね☆

うちあげの場合、台に置いてみて、布が平らになるように釣り合いをみましょう。

 

糸通し 

ここで針に糸を通すのですが、

糸は弦のように弾いておきます。(和裁を知っている方は問題ないでしょう)

また、糸を針に通すときにも、必ずねじれますので、

通した糸が真っ直ぐな事を確認しましょう。

ここは、慣れている方も見逃しがちです。

 

 

 

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さて、縫い始めて行きます。

最初のふた目は返し針で。

 

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進んでいくと、右手の中に布が溜まってきます。

針を抜かずに、溜まった布に少しゆとりを持たして、

直ぐに、先を縫い進めていきます。

 

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これ以上縫い進むのは難しいという所まで、進んでしまっても大丈夫。

(初心者は、絡まるから少し縫って針を抜いて....としがちですが、それが更に絡ます原因になります。)

 

写真の場合は、縫い止まりまで来ましたので、針を抜きます。

 

このときに、上の写真のしわしわを延ばさないように、糸を抜きます。

コレが重要です。

↓↓↓

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しわしわのまま、そして、糸を引っ張る方向は、針が進む方向に引っ張らなければなりません。

 

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糸がすべて抜き終わったら、しわしわを伸ばして、縫い目をしごいて、

糸と布の釣り合いを合わせます。(針でしごくの方法もありますよ)

 

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最後に玉どめして終わり。

ここで絡まる人は、糸がねじれているからですね☆

プロでも糸はねじれます。

ただ糸がねじれているときは、それに気づいて絶対にねじれをとっておきます。

仕事が増えるだけです。

 

さて原因は?

糸が絡まる全ての原因は糸のねじれ、布との摩擦です。

糸の捻れに関しては、すぐに理解できると思いますが、

布との摩擦とは?

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針を抜くとき糸が絡まる人は、このしわしわにするところを

布を伸ばして糸をひっぱりがちです。

 

布を伸ばすと、布と糸と接している距離がとんでもなく長くなります。

そのぶん摩擦が起こって糸が行き場を失って捻れてしまうのです。

 

上の写真のように出来るだけ、しわしわに、糸と布と接している距離を短くすることが重要です。

最後に、糸を引っ張る方向に気をつければ、更に摩擦を小さくできます。

 

 

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以上のことに気を付けて、手縫いをしてみてください♪

あるいは、お近くのプロの方を観察してみて下さい。

必ずこのような動作をしています☆☆

 

tagasode.ocnk.net